日本は災害大国で、天災を防ぐことはできません。
気候変動による台風や水害、地殻の構造上、地震自体を防ぐことは不可能です。
この数十年の間に、何度も様々な地区で水害や大地震を経験しました。
「首都直下地震」や「南海トラフ地震」など、同レベルかそれ以上の災害が発生することが予想されています。
これからも、気候変動による大災害が発生することは疑いのないことです。
日本に暮らす人々は災害に関して理解をし、自分の身に起きるという危機感を持って認識しておかなければなりません。
1人暮らし・所帯持ち、お子様・ご高齢や障がい者の方、動物と生活をしている方と、現在の置かれている状況は1人ひとり違います。
「もしも…その時」に役にたつと信じて、自身と大切な人のための「防災の日常化」が必要です。
災害を恐れるだけではなく、日々のライフスタイルに取り入れて自然に行動できるように備えましょう。
そのためには、想像力・危機管理能力・行動力が必要です。
大きな災害が続く昨今、我家の防災対策を見直したり、または始める方も多いと思います。
しかし、「正直何から始めていいのかよくわからない…」という声もあります。
様々な情報が飛び交う中、「自分のための災害対策」を、どれほどの人が行っているのかと思います。家庭の防災対策に本当に必要なのは、地学や歴史などの専門分野の防災知識を膨大に身に着けることではなく、「自分に合った対策」を見つけられることです。
何かの書籍の通り準備することも、ひとつの方法ではありますが、防災対策の最終形は、自分の住む町・自分の家や室内など、自分の環境に合わせた防災対策が必要です。
防災の最低限の知識を得ることと、災害についてシミュレーションを行い「わがこと意識を持った防災対策」を行いましょう。
防災における軸は「想像力・危機管理能力・行動力」から始まり、枝葉として様々な対策を行います。
“日常化”した防災対策が、不安から安心へと心が動き、負担がない減災ができつつあるのです。
災害は避けることはできませんが、ダメージを減らすことで助かる命があります。
当協会では、人が災害に遭う瞬間・被災前の準備・被災後の生活と、生きていくために必要な情報を提供し、多くの人々に伝えていくプロフェッショナルな人材の育成してくことを使命としています。
一般社団法人 日本防災共育協会
代表理事 村山 京子