いつ、どんな災害が起こるかは、誰にもわかりません。
地震や洪水などの災害に遭遇した時に、自分の身を守るために素早く行動できる人は、驚くほど少ないのではないかと感じます。
災害が発生するたびに被災者の声はいつも同じです。
「まさか、自分がこんな災害に遭うとは思わなかった」
現代の私たちの生活は、安全に慣れてしまい、知らず知らずのうちに危険に対して鈍感になり、予期せぬ事態に対応できなくなっています。
30年以内に来るであろう大地震のみならず、自然環境の崩壊による豪雨、未知の感染症など、新しい災害との遭遇も予想される危険な状況下で、とるべき避難行動を一般常識化する必要性を感じます。
より多くの人が自然災害に対して事前の対策・災害時の自分の命を守る行動・被災後の生活について知ってもらうことで、助かるべき“命”と未来の生活を守ることができるのです。
日本のような災害多発国に暮らす以上、誰もが災害の一歩手前にいると考えるべきだと考え、その危機意識を持つことが必要なため、当協会では防災講座を立ち上げました。
十人十色と言われているように、防災のカタチも1人ひとり違います。
どんなに科学技術が進んだとしても、自然災害そのものを止めることはできません。
自然災害から逃げることはできないと“気付くこと”が大切で、防災を意識した生活を日常化させてしまうことが、日本で暮らす私たちの安心できる生活なのではないでしょうか。
怯えることなく、正しい知識で最悪を想定し、最善を尽くすことが日常で防災対策を無理なく行うコツです。
1人ひとりが防災を意識し、社会全体で防災に貢献する意識を共有することによって、自らの命・大切な人の命を守っていきましょう。
怖いから備えて防災を学びましょうという脅しの意味ではなく、美しい日本ですが災害と無関係の場所はどこにもないという事実を認識していただくことが、防災の第一歩に繋がります。
当協会のHPアドレスには、https://tomoiku171.or.jp/ と、災害用伝言ダイヤル(171)を付加しています。
災害時、大切な人と連絡が取れるように…どうか、みなさん覚えてほしい…という思いからです。